「ももクロくらぶ xoxo ~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z! 2020」(裏・表)

2月8日・9日に横浜アリーナで開催された「ももクロくらぶ xoxo ~バレンタイン DE NIGHT だぁ~Z! 2020」に行ってきました。 

ちなみに昨年の記事はこちら

1日目の「裏」は、「stay gold」衣装で登場して、ライブパフォーマンスに挟まれる形で、メイン企画が「アドリブ一人芝居」でした。

メンバーが1人ずつ登場して、ある設定で自由に演技をするということですが、途中でゲストが登場するので一人でもないですし、トークやゲーム要素もあるので芝居でもなかったり、そこそこ台本はあるので即興ということでもないのですが、まあ、そんなことは気にしてはいけません。

あーりんが演じるのはYouTuber。メイク動画の撮影ということで、12,000人の前でアイラインを引いてました。ゲストのヒロシさんに促されて、YouTuberっぽいテンションではなく、「無」の状態でシュークリームを食べる姿が最高でした。

玉井さんは、まさかの女子高生。前日の春の一大事告知動画でもセーラー服を着ていたので、2日連続セーラー服です。髪型もメイクもすっかりお姉さんなので、まあ、コスプレ感はありますよ。本日の玉井さんは、髪をセンターで分けて横に流しているのですが、すぐに落ちてくるので、何度も直す仕草を見られて、ある意味大サービスでした。コント後のラジオトークで、ゲストの大橋未歩さんが「お父さんにポケベルを壊された」という話が出たときに、「ポ、ポケベルって何ですか?」ぐらいのジェネレーションギャップネタをブッ込んでもよかったと思うぞ。

あーりんも玉井さんも、早々に「演じきる」ことは放棄してましたね。

夏菜子はニュースキャスター。ポーズと表情でくすくすと笑いを誘いながら、ひと言めから爆笑をかっさらっていきます。昨年も書きましたが、笑いを取りにいくことに照れがなく、むしろ貪欲です。途中、玉井リポーターから楽屋中継が入るのですが、これが高田純次スタイルのやりたい放題。ここの掛け合いが、笑いの最高到達点でした。

れにちゃんは、社長秘書。横長メガネにパンツスーツということで、スタイリストさん分かってらっしゃいますね。社長役の原田龍二さんが登場するまでは、ホントの1人芝居。なんだかんだで、ちゃんと一人コントを演じて笑いをとるのは、さすがです。コントライブの場数が違うってところでしょうか。 

それにしても、メイク、セーラー服、ニュースキャスター、社長秘書…。企画を作ってるの、絶対おっさんですよね。

一人芝居の間には、それぞれソロ曲が挟まれます。

今回は、なんといっても、夏菜子が自分で作詞した新しいソロ曲「それぞれのミライ」ですよ。ここしばらく辞める子が続いたりして、いろいろ大変なスタプラですが、そのフラッグシップとして、自分たちの経験も踏まえつつ、アイドルを続けるみんなと、別の道へ進んでいったみんなへの、夏菜子からのメッセージのように感じました。

玉井さんのソロは、ももクロ曲「The Show」をギター弾き語り。トラックなしのギター一本で聴きたいなぁ。そして、そろそろ新しいソロ曲も、どうですかね。

後半のライブパートは、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」「労働讃歌」「仮想ディストピア」と、ライブでの人気曲が続きます。「仮想…」のイントロのスロットル音が流れてきたときの、会場のブチ上がりがすごかったですね。みんな好きですね。

この日は、席がセンターC2ブロックの10列目ということで、メインステージは遠くて、平面なので見づらいことも多かったのですが、センターステージを多様してくれたので、かなり近くで見ることが出来ました。長らく、横アリのセンターに降りることができなかったのですが、ももいろ歌合戦から、ちょっといい波が来ているのかもしれません。 

そして、後ろの席に親子連れがいて、ちっちゃい娘さんが、ちょこちょこと喋るのが聴こえてきて、なごませてもらいました。垣花アナのグッズ紹介では、

娘「欲しかったなぁ」
父「大きすぎるよ」
娘「お姉ちゃんになってから着るのっ!」

可愛すぎる! 微笑ましすぎる!

恒例、スポンサーさんからのバレンタインプレゼント、今年はオリジナルのキットカットと太田胃散NEXT、太田胃にゃんの名刺とストラップでした。ストラップは4色ランダムで、紫だったので、近くにいたれにちゃん推しの方に交換してもらいました。 



さて、2日目が「表」、バレイベの王道です。 まあ、裏・表の定義ってなんだ? 王道とは?という疑問は浮かびつつも、そんなことは気にしてはいけません。「裏」は、放送にのらないんだっけ? 今年のテーマは「SPORTS」だそうです。まあ、毎年、テーマといってもユルいものですが。

なぜか「表」は、どこも記事になっていないようなので、写真挿入ナシです)

スポーツ中継に不可欠なのは「実況」ということで、古舘伊知郎さんがスペシャルゲストです。ニッポン放送の吉田アナも緊張気味でした。清野さんもいたら、すごいことになっていたでしょうね。 進行役は吉田アナなのですが、玉井さんも場をまわしていましたね。MCをやることも多いので、自然にそういう立ち回りができてしまうのでしょう。

古舘さんから、実況のポイントを教えてもらうということで、かつての試練の7番勝負を見ているような気になりました。

どうやって実況の準備しているのかという質問に対して、「実況は、9準備してきたら、8捨てる覚悟」と言っておきながら、「旧国立競技場ライブで…」「ももクロの名付け親は…」と、ちょいちょい予習してきたももクロ知識を挟み込んで、9のうち3ぐらいは出しておこうとする古舘さんが、なかなかお茶目でした。いや、もしかしたら、それでも1も出していないぐらい準備しているのかもしれませんね。

古舘さんの「実況は過去でも未来でもなく、今に集中する」という話を受けて、コンサートの「LIVE」と生中継の「LIVE」を結びつけたのは、吉田アナのファインプレーでしたね。

プロレスやF1、トーク番組の司会などで、小さいころから古館さんのトークを聴いてきたので、トークのスピード感、言葉のエッジの切れ方などは、やはり年齢もあって、鈍ってきてはいるように感じました。でも、それをカバーするのが経験の蓄積であり、今日話されていた「自分をアップデートする努力」なんでしょうね。

それにしても、令和2年になって「レイトンハウス」とか「イブァン・カペリ」といったワードを聴くことになるとは。まあ、分かる世代の人は多そうでしたが。

普通に企画を立てると、古館さんに実況のポイントを講義してもらって、メンバーが実況に挑戦するか、メンバーに実況をさせて、それに古館さんがダメ出し&お手本を示すみたいなのになると思うんだけど、そうならないのがバレイベ・クオリティ。そして、それでもなんとか成立させてしまうのが、ももクロです。

あとは、恒例の「茶番」ですね。 さすがに、「もうボウリングは厳しい」と気づいたのでしょう、今年は、ももクロチーム対スタッフチームのラグビーでした。まあ、やっていることはいつもの通りなのですが。

その分、ももクロメンバーの「楽しませよう」という気持ちが強く出てきます。 対戦相手にパスを出してしまった太田胃にゃんに対して「優しくするのは胃だけでいい」と、パーフェクトな突っ込みを入れた夏菜子。吉田アナが「台本にはありません」と褒めていましたね。あーりんも、さくみにジャッカルされて「ボールを取られるか骨折するかの2択しかなかった」、痩せたおたけさんに「両サイドがアレ(さくみ&カインド飛田さん)だからね」と、言葉のカロリーが高い! そして自由。対戦前には、4人が円に向かい合って、拳を前に突き出すのが、なんだか楽しくなってきて繰り返したり、円陣を組んだはみたものの、それで何をするのかはノープランだったり、いろいろ笑わせてもらいました。

そして、吉田アナがラグビーのルールを「前にしか投げちゃいけない」と間違ったら、すっと「後ろにしか投げちゃいけない」と言い直す夏菜子、さすが開催都市特別サポーターです。

恒例のカバー曲は、いきものがかり「風が吹いている」。NHKロンドンオリンピック・パラリンピック放送のテーマソングですね。そして、滋賀県東近江での「春の一大事2018」で地元の子ども達が歌った曲でもあります。

ほかにも、「GOD SPEED」「吼えろ」「走れ!」とスポーツに関連する曲が多かったので、一応テーマを意識されているのでしょうか? 「PUSH」や「BLAST!」がないので、違うか。

今日気づいたのは、「走れ!」でメンバーがペンラを振るところで、あーりんだけが腰を入れて踊っているということ。いつも、あんな感じでしたっけ? あるいは、バレイベ特有のユルさで、リラックスしてはしゃいでる感じが出てたのでしょうか? あと、ミニスカートの衣装だと、必ずメンバーのスカートをめくろうとするれにちゃん。本日のセクハラ被害者は夏菜子でした。

さらに、玉井さんのソロ曲「涙目のアリス」は久しぶりでしたね。2012の横アリでの初披露も現場にいましたが、背伸びしているのが良かった時代から、「都会の夜の孤独感」がホントに似合うようになってきました。

エンドロール後には、来年の開催告知もありました。いつも思うのですが、今の時点で来年のバレンタインイベントの開催が決まっているということは、少なくともあと1年は番組が続くということ。嬉しいかぎりなのですが、ラジオの改編の仕組みって、どうなっているのでしょう? 


ということで、ももクロのバレンタインイベントの何がすごいって、バレンタイン要素が、協賛社からのプレゼントにしかないってところなのでした。