ミューコミプラス presents スタプラアイドルフェスティバル~今宵、シンデレラが決まる~

昨日(2020年1月19日)に、横浜アリーナで開催された「ミューコミプラス presents スタプラアイドルフェスティバル~今宵、シンデレラが決まる~」に行ってきました。


この手のイベントは、夏S以来ですね。いつも、ももクロの大箱ライブの外周イベント等でやる後輩グループのライブをちょくちょく見ている程度ですが、こういう集合イベントは、ももクロちゃんたちも別の一面が見られたりするので、いいですよね。

今回、初めてイープラスのスマチケというものを使いました。席は、アリーナFブロックの16列目。横浜アリーナの「アリーナ」はアリーナではなくて1階スタンドです(ややこしい)。一般的にいうアリーナ席は「センター」と呼ばれます。大晦日のももいろ紅白歌合戦はセンターだったのですが、今回はアリーナ。でも、アリーナFブロックはステージに近いので、まあ、よしとしましょう。

12:00開場で、開場中のオープニングライブが始まるのが12:40からなのですが、出遅れてしまい、席に着いたのは1番手の「ときめきは♡宣伝部」のラスト1曲でした。全部見るつもりだったのに、残念。1曲目が「恋のシェイプアップ♡」だったんですね。この曲はMomocloMania2019のサテライトパークで見ましたが、バカみたいに盛り上がるので聴きたかった。

若手グループの中で印象的だったのは、まずukka。夏Sで初めて聴いて、「キラキラ」と「リンドバーグ」がすごくよかったんですよね。「リンドバーグ」は彼女たちの代表曲になっていますが、「キラキラ」も音源だとそこまででもないんだけど、ライブで音響に包まれると「ぅぅぉぉおお!」って来るものがあるんですよね。そして「それは月曜日の9時のように」。エビ中のMUSiCフェスで聴いたのですが、昨年聴いたアイドル曲の中でも、一番好きと言っていいのがコレ。ストライク3曲で来られたら、強いよねぇ。 

次に「いぎなり東北産」。一番の多人数ということもあるのでしょうが、とにかく得体の知れないパワーを感じました。K-POP感あり、モー娘感あり、DA PAMP感あり、やたらアガるパフォーマンスだったなぁ。さすが、ねぶたとか竿燈とかチャグチャグ馬コとか花笠とかをDNAに叩き込まれた地域です。メンバーの中に「玉井さん級の美脚がいるな」って一瞬思ったのですが、あれは誰だったのかな? 名前もナンバーも確認できず、その後も、そこそこスタイルのいいメンバーが多いので判別できなかった…。

さらに、もう1グループが「CROWN POP」。夏Sの時には、やたらビジュアルが強くて元気でよく動くという印象だったのですが、今回は「ちゃんと歌を聴いた」って感じ。中でも、三田美吹さん、歌が上手い! 夏Sの時にはそんなに強い印象がなかったのは髪がロングだったからかな。ボブにして、さらに際立つようになりました。「夏キラリ☆」は、冬に聴いても、全然アリです。

今回、若手グループの力が入っているのが、ビンビン伝わってきます。オープニングライブという扱いなのですが、これも含めて本編でいいじゃないですかね。それでも遅れてくるやつは遅れてくるのだし(私も、遅れてしまいましたが)。本編が長いと会場使用料がハネ上がるとかあるんですかね?

さて、本編最初のメドレーは、姉妹グループセットで、どちらかといえば妹曲が中心。コレはいいですよね。姉さんグループは妹グループの曲を入れなきゃいけないわけですから、どちらも本気が必要です。「妹グループを添え物とか賑やかしとして扱ってませんよ」という強いメッセージが伝わってきます。その上でラストは、とき宣「恋のシェイプアップ」からの「ChaiMaxx」で身体的に攻めて、エビ中とももクロの「COLOR」で感情的に攻める。攻められましたよ。

そして、シンデレラ候補者たちの「10秒自己紹介」。こういう時には、これまで踏んできた場数が者を言いますよね。ワタシ的には、はちロケ森さんが一番かな。ただ荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」を真顔で歌うだけ。美人さんがやるから、笑いがとれるんですよ。アイデア100点で、でも尺が微妙で仕上げ切れていないあたりがプラス100点です。

さて、お姉さんグループのライブ1番手はたこ虹。「最強」というだけあって、セトリのバランスがよかったですね。初期のたこ虹のヒャダイン曲って、関西にいた人間からすると「そういう感じの関西感の表現って…」って、あんまり好きではなかったんだけど、今、成長した状態でパフォーマンスすると、まあ、これはこれでアリかなって思えるようになってきました。もう、たこ虹ちゃんたちも、メイクも髪型も大人っぽくなって、すっかりお姉さんでした。

TEAM SYACHIは、改名してから生のパフォーマンスを見るのは初めてだったと思います。旧曲を連発すればモリモリ盛り上がるんだろうけど、「今の私たちを見て」というコンセプトがあったのだと感じます。それでいて、ももクロをいじるネタを確実に仕込んでくる感じが、「これだよね」って思わせます。ブラス民も連れてきたこと、地方組の妹グループも参加させたこと、「横浜アリーナ」という会場を活かすことを最もちゃんと考えてきたグループだと思います。

いよいよ、ここでシンデレラ決定戦メドレー。メインステージで一人ずつ、ベルトコンベア形式で順番にソロパートを歌っていくのですが、メインステージを見ていいのか、近くに来た子を見ていいのか、なかなか難しかったです。まあ、アリーナ後方なので、近くといっても、まぁ近くはないのですが。オープニングライブで気になったクラポの三田さんがトリ。「走れ!」の夏菜子の落ちサビを歌うのですが、「君が好き」が夏菜子の真似ではなく、とても優しく丁寧に歌っているのが印象的でした。

当然、クラポ三田さんに投票しましたよ。彼女は、ビジュアルや歌唱力だけじゃなくて、お辞儀などの所作がとても丁寧で美しかったのです。「凛」という表現がぴったり。弓道部の部長にしたい。

ラストスパートは、エビ中とももクロ。

エビ中の1曲目がファミコンってのは、否が応でも盛り上がるってこと以外に、冒頭の歌詞に「永遠の持久走」ってのがあって、今回のテーマ「マラソン」に寄せてるんでしょうね。この地味に真面目な感じがエビ中っぽくていいです。懐かしい曲もありましたね。外周を一周走り切った後の休憩タイムで、真山さんだけドリンクではなくて栄養補給ゼリーをちゅーちゅーしているのが印象的でした。どんだけアスリートやねん。そして、自由への道連れからのジャンプが、吉田アナでなくても泣ける流れです。ジャンプは、なんとなく「欅坂っぽいな」程度に思っていたのですが、ももいろ紅白歌合戦で初めて生で聴いて、今回が2回目だけど、かなり刺さってます。

そして、ももクロは、overtureが最後に来る逆構成ライブ。「あの空に向かって」のインストで始まって、締めのれにちゃんの挨拶が続くという、徹底した逆構成で本気で笑わせにかかってきます。1曲目は最後の曲に相当するということで、流れてくるイントロは「灰とダイヤモンド」。灰ダイのイントロが流れて、笑いが起こる現場は、たぶんここだけでしょう。そして、今日はあーりんが声帯炎のためダンスのみのパフォーマンスということなので、注目が集まるのは「砂にまかれても」を誰が歌うのか。玉井さんとれにちゃんの2人でした。玉井さんとしては、かつてシャッフルのときに当時の杏果パートを、ぶーぶー言いながら歌って以来でしょうか。貴重な体験でした。そして、てっきり最後のovertureの前に「まずはお知らせがあります。実は今日は、あーりんが喉の…」と、もうひと笑い待っていくものだと思ってましたが、それはなかったです。それにしても、あーりんの声が出ないのに、「あんとば」や「Z伝説」という、代えがきかない楽曲をやっちゃうところが、ももクロですよね。欠落を隠すのではなくて、欠落も込みでパフォーマンスにしてしまうというか。

最後の最後は、シンデレラの発表。

今日のシンデレラは、CROWN POP三田美吹さん! みんな響くところは同じのかな? 

ティアラを戴く姿は正統派美少女ですね。スタダというより東宝シンデレラ感。高校サッカー応援マネージャーとか似合いそう。

それにしても、三田美吹さんがメドレーで歌った「走れ!」、シンデレラになってソロで歌ったクラポの「手のひらに青空」、そしてクラポ新曲「真っ白片思い」、すべて作詞がNOBE(INFLAVA)さんって、ちょっと出来過ぎなんじゃない? 持っている人が持っていくってことですね。

「票数を発表しろ」とか「順位を発表しろ」とか、そういう話題になっていないところが、信頼と愛情に溢れていて、とてもいいと思います。とりあえず「俺のゴボウ」ことスタプラアイドルフェス、良かったです。次回があるのか、そして、やるべきなのかは分かりません。また、その時がきたら、吉田アナが見たいものを提案するってことでいいのでしょう!