8月3日・4日「MomocloMania2019 -ROAD TO 2020- 史上最大のプレ開会式」2DAYS

ももクロ恒例の夏のライブは、昨年から「MomocloMania」のタイトルがつけられました。もちろん、世界最大のプロレスの祭典「WrestleMania」のオマージュですね。

昨年はZOZOマリンスタジアム、今年は、いよいよホームの西武ドーム(メットライフドーム)です。埼玉県人ではありますが、西武ドームへの道のりはなかなか大変なので、どうしようかと思いつつ、結局2DAYS参戦してきました。

初日は、初めてご一緒する方、2日目は娘と連番での参加です。

初日の席は3累側スタンドのちょうどセンターステージを真横から見る位置。スピーカーが邪魔をすることもあって、メインステージで何が行われているかはちょっと把握しづらい席でした。まあ、水着席の様子はよく見えましたよ。水着席では、開演前に手動の放水が始まったのですが、放水を求める客席の熱狂が、まるで「マッドマックス 怒りのデスロード」みたいでした。↓こういうヤツね


私のところもスタンドですが、ライブ中の放水を3・4回ちょこっと浴びることが出来ました。

2日目は、アリーナC17ブロックの最前列ということで、かなり見やすいポジションでした。トロッコも至近で見ることができましたよ。ただ、ハンディキャップ席の真後ろということもあるのでしょうが、ウォーターターキャノンの射程には入っていませんでした。娘は、夏ライブは3度目の参加ですが、まだ水は浴びたことないですね。

セトリとかは、ほかのところで紹介されていると思うので、感想だけ、いろいろまとめておきます。

オープニングは、夏のライブとしては初めて作られたテーマ曲「Nightmare Before Catharsis」のイントロ、煽りのところが使われています。1日目は予習をするよりも、初見で体験したいと思って、あえて事前にテーマ曲を聴いていなかったので、それが引用であることは、後になるまで知りませんでした。

ビジョンに「STOMP」とか出てるのに、タイミングを合わせて足踏みとかをしている人は少ないように感じました。「HEY!」のコールは上がるんだけどね。みんなのSTOMPが重なりあって、響くような感じになったら、とても素敵だと思うのですが、今後はどうなるのでしょうね。

舞台セットはコロッセオをイメージしたもの。ただし、出てくるのは、花柳糸之社中に、大学・高校のチアリーディングチーム、そして勝利の女神として登場するのがミュージカル「Do You Wanna Dance?」でも共演した妃海風さん。もう、めちゃくちゃです。「MomocloMania」「ROAD TO 2020」「史上最大のプレ開会式」とコンセプトを掲げても、結局は、何でもアリのごった煮になるのが、ももクロのライブですね。ていうか、佐々木敦規演出ですね。

今回は、5月に発売されたセルフタイトルアルバム「MOMOIRO CLOVER Z」の収録曲が、レギュラーのライブで初披露されるであろうということで期待が集まるライブです。私も、先行配信曲はライブで体験済み、「The Diamond Four」も、エビ中のMUSiCフェスで聴きましたが、他の曲は今回が初めてです。

両日とも、1曲目は「ロードショー」。アルバムでも1曲目で、曲のテーマ的にも、ライブのオープニングには最適の曲です。私たち世代には、懐かしいディスコ風のアレンジ。アルバムで初めてこの曲を聴いたときには、ライブでみんなが扇子を振っている姿が思い浮かびました(もちろん、羽根つきの扇子ね)。ワニシャンや笑顔百景とは別の形での扇子曲だと思っていましたが、実際にはあまり扇子を振っている観客はいなかったですね。みんな、お若いのかな。これがジェネレーションギャップっていうやつでしょうか。 

「リバイバル」は意外でしたね。EDM曲なので、わざわざバンド編成で持ってくるとは。サビの「♪Go on more and more」の、腕を「ふりふりくるっと、ふりふりくるっと」の振りが、とてもかわいくて好みでした。「♪Go on more and more」のメロディはアタマに残りますね。

「The Diamond Four」は、4人体制のももクロにとっての「怪盗少女」にあたる1曲。全編ノリノリで楽しい曲なのですが、2日目はこの曲の直後に「怪盗少女」が続いて、いろいろ思うところが巡り巡って、ちょっと泣いてしまいました。 

そして、夏ライブとしては初めてのテーマ曲「Nightmare Before Catharsis」。アルバム「MOMOIRO CLOVER Z」では、パンク曲の「あんた飛ばしすぎ!」はありましたが、ごりごりロックという感じの曲はありませんでした。そこで、この曲を用意してくるとは。宮本じゅんじゅん「してやったり」ってところでしょうね。ただ、前述のようにように、響くようなSTOMPが沸き起こったわけではないので、この後、どのように成長していくんでしょうね。

また、両日とも、グレートムタが登場しましたね。 何かの告知をするのかと思っていましたが、ただ登場するだけ。無駄遣い感がありますが、そもそもプロレスオマージュのライブタイトルなのですから、まあ、出てきて不思議ではありません。 来年の夏は、「MADE IN JAPAN」がキーワードになってきそうなので、そういう意味でも、日本から飛び出して活躍したという点で、来年へのつなぎになりそうです(このあたりのコンセプトの曖昧さは、前述の通りなので、「好意的に解釈して」ということですが)。

あと、「ムタが出てきて、なぜChaiMaxxがないんだ?」っていう苦情はナシね。武藤じゃないんだから。

また、ニューシングル「踊るポンポコリン」のカップリング曲のお披露目もありました。なんといっても2日目の「私を選んで!花輪くん」です。夏菜子・詩織・れにの3人と、あーりん1人に分かれてトロッコに乗った時点で、何かがあると予感はしていましたが、まさか、あーりんとみぎわさんのデュエット曲とは!

これはみんなで「みぎわさん」コールをしなくては!

両日とも、まる子ちゃん曲は、ファミリー席の近くに行くときに歌っていたような気がするのですが、配慮してたのかな?

両日とも、アンコール1曲目は「華麗なる復讐」。プログレ的展開で、楽しくなるのは期待通りですが、今回は、やはり勝利の女神こと妃海風さんですよ。いや、この曲だけではなく、今回のライブが、来年の東京オリンピックを勝手に応援しようというコンセプトで、そこで勝利の女神を召還して、登場したのが彼女ですから。ある意味、今回の主役です。センターで歌い踊る彼女は、まるで戦隊ヒーローものの追加戦士のような佇まいでした。ミュージカルがご縁で、こうやって共演していただけるのは、感謝です。

ラストは、一人ずつが挨拶を述べた後、いつもならばバンドメンバーも前に出て感想を聴きながら、一列になってご挨拶というのが定番ですが、今回は、招待したアスリート達を舞台に上げ、ライブの感想と2020年に向けてのコメントをいただきました。

2日目に登壇したバレーボールの大竹壱青選手は、身長が2m以上。れにちゃんが捕らわれた宇宙人ごっこをやろうとしていました。彼はモノノフでもあって、普通に観客としてライブに参戦してもいるそうです。ただ、自分の席の前に彼がいたら、もう絶望しかないですね…。ぜひ、今後も活躍を続けて、関係者席で観戦を続けていただきたいものです!

そして、最後に〆の一曲という、これまでにないパターンです。ある意味、エンドロール後に、また重要なシーンが流れるアベンジャーズなどのMCU方式ですね。正直言って、まーくん曲は聴く機会が多い「MDF」、夏菜子のロングトーンが定番になってきている「吼えろ」以外は、いまいちピンときていません(音源になっていない曲もあるしね)。まあ「まーくんがいいなら、それでいいよね」って感じです。選曲はともかく、この〆の1曲はアリだなって思いました。

ということで、来年の夏のライブも、オリンピック開催期間中にオリンピックとは関係のない西武ドーム(メットライフドーム)で、果敢に開催されることが発表されました。これまで勝手に盛り上げようとしてきて「本番は自分たちのライブなんかーい」というツッコミ待ちですね。これは、少なくとも、オリンピックべったりのお仕事は予定されていないってことですよね。あるいは、何か連携した企画があったりするのでしょうか。いやー、オリンピックのチケット、はずれておいて良かったわ!